目次
作品内容
■ストーリー
ここは都内、湾岸地帯にある湊十区(みなとく)―――。
今日は年の瀬も迫る、二学期最後の日。
成稜学園の何でも屋、黄昏部に所属する後代灯(ごだいともり)は、いつになく大きなため息をついた。
部長的存在の“奏”は、言葉巧みに俺を翻弄する。巨乳を強調して。
そこへ元生徒会長の“コトナ”が、お菓子片手に作業の邪魔をしてくる。巨乳を揺らしながら。
後輩の“結”に至っては、隙あらば腕を絡めてからかってくる。巨乳を押しつけつつも。
そんな状況で、メイド係の澄玲が笑顔でお茶を淹れてくれた。その前屈みの谷間に癒されて。
そんなおっぱいのある部……じゃなくて。
可愛い女の子たちに囲まれた黄昏部で、俺は慌ただしいながらも楽しく作業に取りかかっていた。
年末恒例、1年間の感謝を込めての大掃除というやつだ。
みんなで騒がしく部室を片付けていると、そこで見覚えなのない“古びた小箱”を見つけた。
開けてみれば、中に入っていたのは小さな鍵と差出人不明の手紙。
『――私は黒き旅人』
『時の天球は破壊され、世界の均衡は崩された』
手紙には意味の分からない言葉が綴られているだけ。
それは、まさに黄昏部に遺された最後の謎(アリスグラム)。
この手紙が意味するものとは? そして深まる女の子たちとの関係やいかに?
果たして、彼らの選ぶ未来とはいったい……?
主人公・後代灯のちょっと不思議で楽しいエッチな物語が今始まろうとしている。
登場キャラクター
- 【小悪魔×ムードメーカー×恋愛好き】
●小桜 結 (CV:歩サラ)
成稜学園2年C組 黄昏部所属
二年生の間で、美人でオシャレだと噂されるほど評判な彼女。
性格は明るく快活で友達も多く、黄昏部のムードメーカー的存在。
その上、運動神経も良く、運動部からも助っ人を頼まれるほど……少々お調子者なのが玉に瑕。
主人公・灯(ともり)の良き後輩で、互いにノリの合う間柄だ。
健康的な体つきで、持て余すくらいの発育の良さだが、灯に対して自覚なくボディタッチするのは小聡明(あざと)いのか天然なのか……。
意外にも恋愛話が大好きで、人が恋の話をしていると、ついつい聞き耳を立ててしまうくらい。
いつかは自分にも、そういったドキドキが訪れるのだろうか……、そう恋に焦がれるように、今日も彼女は恋愛小説を読み耽り、淡い妄想に浸る。
「ほら、私って美人で有能な後輩ですけど、たま~におっちょこちょいな所、あるじゃないですか」
- ●後代 灯
成稜学園3年A組 黄昏部所属
成稜学園の3年生で、今作の主人公。
自分以外の所属は全て女の子という、なんでも屋的な活動をしている黄昏部で部長を務める。
成績や運動神経だって悪くはない。落ち着いていて、無難な対応の出来る性格をしている。
そんな、どこにでも居そうな特筆した長所もない一般的で凡庸な男子生徒。それが後代灯だった。
彼がとあるカードを手に入れるまでは――。
色んな物事に興味が持てる事が幸い?してか、よくあらゆる部活の欠員補填として本人が駆り出されている。
もちろん女の子への興味も持っていて、特に大きなおっぱいにはとても弱いとか。
「つまり、こいつには秘密(アリスグラム)とやらが隠されているってことか?」